「処方箋の見方や期限がわからない」「しかも、どこに持っていけばいいの?」そのようなお悩みに答えます。薬をもらうために必要な処方箋は、病院の隣の薬局に持っていくべきと思っていませんか?実はどの調剤薬局でも薬を受け取れます。家の近くだけでなく、全国どこの薬局に持参してもいいのです。本記事では処方箋の種類や見方、期限を解説します。読み終わる頃には、処方箋の知識が増え、どこで薬を受け取れるかを知れます。
1.調剤薬局で薬を受け取るためには処方箋が必要
まず基本的な内容になりますが、薬を受け取るためには「処方箋」が必要です。処方箋とは、飲むべき薬が記載されている「レシピ」のようなものです。医師からの処方箋をもとに、薬局で薬を購入できます。もちろん、市販の薬は処方箋がなくても購入できますが「処方箋医薬品」は処方箋がないと購入できません。風邪薬や花粉症の薬は店頭で販売されているケースは多いものですが、血圧や心臓の薬など、検査が必要なものは基本的に処方箋がないと手に入りません。
2.処方箋の種類
ここからは処方箋の種類を紹介します。それぞれ形式や記載事項が違うので、注意が必要です。結論から言うと、下記の通りです。
・院内処方箋
・院外処方箋
・麻薬処方箋
それぞれ解説します。
2-1.院内処方箋
院内処方箋とは、病院内で薬を購入できる処方箋のことを指します。つまり、病院が発行した処方箋を薬局にまで持ち運ぶ必要はなく、そのまま病院で薬をもらえます。特徴は2点ありまして、下記の通りです。
・約束処方を書ける
・内容を省略できる
約束処方とは、医局と薬局で交わした約束の通り処方を出せるという意味です。よく出る処方で活用されます。
また、保険者番号や医療機関の所在地など、処方箋に記載すべき内容を省略することも可能です。
2-2.院外処方箋
一方で、院外処方箋では、病院内で薬は受け取れません。「病院外の薬局」に持っていく必要があります。どの薬局に持っていくか決まっていないので、特定の様式通りの記載が必要です。なぜなら、薬局ごとに解釈が異なるとリスクが高いためです。薬局側からすると、飲み合わせや残薬など処方のチェックを入念に行えるメリットがあります。医薬分業を推奨されている現状では、ほとんどが院外処方となっております。
2-3.麻薬処方箋
麻薬処方箋は麻薬が処方されている処方箋です。他の処方箋と異なる点は、下記の通りです。
・麻薬施用者免許証番号が必要
・患者様の住所が必要
どちらも処方箋の備考欄に記載されているケースが多くなります。麻薬は流通管理を徹底して行っているため、処方箋への記載事項も増える傾向にあります。
3.処方箋に記載されている内容・見方
次に、処方箋に記載されている内容をまとめます。どこかが抜け漏れていた場合は、病院への確認が必要になります。
・保険者番号
・氏名・生年月日・性別
・医療機関名・連絡先・処方した医師の名前
・薬の名前・用法・用量
・ジェネリック医薬品への変更可否
・リフィル処方箋について
一方で、処方箋には患者様の疾患名は記載されません。検査値の記載がされている処方箋はありますが、すべての病院で反映されているわけではありません。
4.処方箋の有効期限
処方箋の有効期限は、発行日を含めて4日以内です。注意が必要なのは、発行日も含めていること。たとえば5月1日に発行の処方箋であれば、5月4日までに薬を受け取らなければいけません。期限を超えると、病院で処方箋の再発行をしてもらう必要があります。4日以内の理由は、疾患の経過は変わる可能性があるからです。もしも期限を「30日以内」と設定したとしましょう。すると、診察を受けてから薬を受け取るまでのタイムラグが大きすぎ、処方薬の適性に問題が出る可能性もあるわけです。したがって、4日以内と定められています。処方箋をもらったら、速やかに薬局で薬を購入しましょう。
5.処方箋はどこに持っていけばいい?
最後に、処方箋はどこに持参すればいいのでしょう。結論から言うと、2通りあります。
・保険調剤薬局
・ドラッグストア
それぞれ説明いたします。
5-1.保険調剤薬局
保険調剤薬局とは、処方箋をもとに調剤できる薬局のことです。まれに保険調剤を行っていない薬局もありますが、ほとんどの薬局は保険調剤薬局と思っていただいて大丈夫です。
5-2.ドラッグストア
薬局併設型のドラッグストアでは処方箋による調剤が可能です。買い物と一緒に薬を受け取る患者も多くいます。
6.まとめ
今回は調剤薬局で取り扱う、処方箋の種類や見方、期限について解説しました。処方箋には下記の種類があります。
・院内処方箋
・院外処方箋
・麻薬処方箋
有効期限は4日以内です。処方箋を受け取ったら、早めに薬局に持っていきましょう。
埼玉県春日部市にあります「株式会社テン・ポイント」は、春日部市を拠点とした地域密着型の保険調剤薬局です。薬や健康だけではなく、何でも相談できる地域の薬局を目指しています。すべての処方箋を受け付けておりますので、お気軽にご来局ください。